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WDAI第8回定例会,満員御礼!!


WDAI 第8回定例会2020年2月2日開催

2020年2月2日(日)にWDAI第8回定例会が,「歯科治療のイノベーション – 技術革新 −」をテーマに定員を上回るご参加を頂き盛況に開催されました.多くのご参加を頂き誠に有難うございました.(特別講演:野本秀材,教育講演:山口葉子,会員発表:鴨居愛子,眞弓佳代子,添島絵美,太田ゆか,木村薫子,新山展代,会長挨拶:田中道子,ランチョン:柳井智恵,実行委員長:青栁恵子 敬称略)

「実行委員長ご挨拶」

2020年2月2日WDAI第8回定例会にご参加いただきまして誠に有難うございました。朝から雲一つない快晴に恵まれ、日差しの明るさに心が和みました。素晴らしいご講演をして下さった野本秀材先生・山口葉子先生・会員発表の皆様に心から感謝申し上げます。 リードチームの先生方・理事の先生方のスムーズな司会進行に感動し多くを学ばせていただきました。有難うございました。ストローマン関係各位にもお世話になりました。

講演内容から私自身も学ぶべきところが沢山あり、とても実りの多い充実した一日でした。皆様はいかがでしたでしょうか?

専門性を持つ仲間と共に学び、一緒に極めていくことができる素晴らしい会です。環境の変化に対応していけるように、これからもWDAIで皆様と共に学び、成長していきたいと思います。学び続けるコツは良い師匠と仲間を持つことです。次回も皆様のご参加をお待ちしております。誠に有難うございました。

WDAI第8回定例会実行委員長 青栁恵子

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以下,開催報告 (プログラム順)

演者の皆様のお写真は,記事の最後に掲載しております.

会員発表

Dr.鴨居愛子 (医療法人社団弘仁会 鴨居歯科医院)

初めてのインプラント治療

右下567欠損部のインプラント治療を行うにあたり,細菌検査を用いたリスク診断を行った後,コンピューター支援手術サージカルガイドを使用したインプラント治療を行った.女性のライフイベントを乗り越えて出会った現職の院長や先輩に憧れ,またあたたかく後押しされ,インプラント治療に取り組んだ最初の症例を初々しく振り返った.またこの発表に際し,定例会前の1月31日には市民タイムスにWDAI第8回定例会での発表について特集記事が掲載された.今後の挑戦を応援したい.

Dr.眞弓佳代子 (医療法人社団千仁会 インプラントオフィス大通)

デジタルワークフローを活用したガイド手術

大きな法人の中で,治療の質の均一化を図るための医院のデジタル化の取り組み,全症例にガイデッドサージェリーを用いたチーム医療を紹介した.デジタルデータ採得に用いるスキャナーは,多数歯欠損では模型スキャナーからSTLデータを,少数歯欠損ではIOSから採得している.症例は左上7歯根破折.IOSによるSTL,CT-DICOM,Digital Wax-upの3つのデータを重ね合わせ埋入ポジションを設計した.開口量の得られない臼歯部での傾斜埋入や,スキャンの勘所としてモノクロのSTLデータを応用するなど,デジタル治療における弱点の補強も紹介した.

教育講演

Dr. 山口葉子 (昭和大学歯学部インプラント歯科学講座・WDAI理事)

なるほどわかった!コンピューター支援インプラント手術

「デジタルトランスフォーメーションをご存知ですか?」まるで大学の授業を受けているか様な山口先生の凛とした声に始まり,今後の医療を見据えたコンピューター支援手術について,CASの歩み,3Dデータを支援ソースとして活用する試みを,静的・動的ナビゲーションに分類し解説された.特に実際の症例で供覧した動的ナビゲーション手術 (ナビデント:ハーマンズ,日本)は注目を集め,静的ナビゲーションを超える精度の高さや優位性,将来性についての文献データも併せて紹介された.またAIの歯科導入としてパノラマX線画像の読影を0.018秒で行うAI診断は会場からも驚きの声が聞かれた.あくまでも支援技術となるものの,今後も改良開発が期待される最新分野を分かりやすく教授いただいた.

ランチョンセミナー

Dr. 柳井智恵 (日本歯科大学口腔インプラント診療科・WDAI相談役)

ITIのご紹介 https://www.iti-japan.org/ 5月に開催されるワールドシンポジウム2020のプログラムについても紹介された.

特別講演

Dr.野本秀材(医療法人社団すみれ会 サクラパーク野本歯科)

口腔内スキャナーは歯科医療システムを変える

「環境の変化に気付き対応していく事」の真意についてを,今,歯学に起こっているDigital Disruptionと歯科材料の変遷やデジタル技術を応用した多くの臨床例と共にご教授いただいた.歯科材料の進歩では,MBとオールセラミックスの需要の逆転,ジルコニアの強度と色調,透光性に関する歴史的変遷,マルチレイヤー積層についてや,レジンセメントの接着についてなど,審美修復に欠かせないお話も頂いた.デジタルソリューションにおいては,直接法による技工士との情報共有量の多さ,スキャナーとプリンターの精度に製作物の精度が依存するという興味深いお話,ならびにインプラントとデジタルスキャンの好相性など,実際の症例を多く供覧頂いた.なお,医歯薬出版から11月に発刊されたばかりの「口腔内スキャナーの徹底活用」では野本先生の31症例が惜しみなく供覧されている.

会員発表

Dr.添島絵美  (医療法人社団平和会 添島歯科クリニック・子供歯並びセンター)

アライナー矯正について治療

不正咬合を治すことで健康寿命に貢献することをモットーに,医院で行なっている取り組みを紹介.またIOSを用いたアライナー矯正の原理と原則を,適応判定チャートを用いて解説.下顎前歯叢生による対合歯への影響を示し,アライナーシートを用いた治療を供覧した.また歯冠長の短いケースにおける注意など,矯正医としての経験からアライナー矯正の勘所を紹介した.そして本法は決して魔法では無いことを挙げた上で,正しい診断の上での挑戦を,ハリウッド映画の有名キャラクターの名言「No! Try not. Do. Or do not. There is no try.」を引用し,チャレンジする一歩の大切さを指し示した.

DH.太田ゆか(医療法人社団友伸会 六本木プラス歯科矯正歯科)

DH.木村薫子(医療法人社団友伸会 西池袋歯科クリニック)

マウスピース矯正

勉強と密着した患者の回復,アライナー矯正を行うチーム医療の中での歯科衛生士のやり甲斐や取り組みが紹介された.またデジタル技術については,3Dプリンターの進化(樹脂の硬化方法:SLA方式からDLP方式に変わった事で照射範囲が点から面になり,大量に製作できる様になった事),またマテリアルとして持続的な力を発揮するアライナーシート(Zendure社製,米国) や,2mmのトリムラインによる保持力などの特性を示し,他のアライナー矯正システムとの違いをわかりやすく解説した.

Tec.新山展代((株)CARESソリューションセンター)

4層マルチレイヤードジルコニアディスクの審美性

過去にはワックスアップを1日60本行っていたという鍛錬されたテクニックとマテリアルの向上を紹介.特に4層マルチレイヤードジルコニアディスクの透光性や強度,ジルコニアの材質の向上について詳細に説明した.過去のジルコニアでは強度をとるか,透光性をとるかであったが,Sakuraジルコニアディスク(Straumann)はボディー部においても1200MPaと曲げ強度が強く,また審美面ではボディーにピンク色が入っている事も特徴の一つ.これに加えて焼成前にカラーリング,キャラクターをつけるといった工夫で,モノリシックの状態,グレーズ仕上げで完成するテクニシャンの技と,デジタルやマテリアルの進化とのフュージョンによる補綴的ポテンシャルを紹介した.

次回は,2020年7月5日(日)にストローマンジャパン東京セミナールームで第9回定例会・総会を予定しています.実行委員長は今回教育講演をされた山口葉子先生(昭和大学・WDAI理事)にバトンが引き継がれました.WDAIではインプラント治療を主軸とした会員発表を公募しております(お問合せはWDAI事務局:info@wdai.jp).また,聴講の申し込みも開始いたしました(公式サイト:https://www.wdai.jp/meeting ).7月5日に皆様とお会いできることを,心よりお待ちしております!

そして,WDAIのベーシックコースの開催が迫ってまいりました!(2020年3月14−15日@Straumann Japan東京セミナールーム).こちらはまだお席のご用意が可能です!インプラント治療を始める最初のステージ,そして今一度振り返るためのコースとして好評です.どうぞお誘い合わせの上,ご参加ください.詳細は公式サイトhttps://www.wdai.jp/basic-course,お申込はWDAI事務局(info@wdai.jp)まで!


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