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国際女性デーを前に、日先研主催 “歯科におけるダイバーシティーを考える” にWDAIが登壇


国連女性機関(UN Women) によると今年の国際女性デーのテーマは女性のリーダーシップ、“Women in leadership: Achieving an equal future in a COVID-19 world”というものでした。

3月8日の国際女性デーを前日に控えた7日、日本先端技術研究所(以下、日先研)の学術講演会は「歯科におけるダイバーシティーを考える」をテーマにオンラインで開催されました。この中でWDAIのリードチームから柳井智恵先生、渥美美穂子先生、立川敬子先生がご講演 (プログラム後述)されました。座談会では日先研会長 野本秀材先生、市民公開講座でご講演された名取はにわ先生(学校法人日本社会事業大学理事長 元内閣府男女共同参画局長 )を交え、女性歯科臨床家における大学や学会などの人材育成、クオータ制など女性登用の必要性、プロフェッショナリズムへの先入観からくるマイノリティー、平等に結論が無い難しさなどが展開されました。また名取はにわ先生から5周年を迎えるWDAIの活動継続への期待と、そのリーダーシップにエールが送られました。


【プログラム】 抄録集より

「一歯欠損の治療戦略 〜多様化する治療選択肢とインプラントを取り巻く環境〜」 野 晃 先生 吉野デンタルクリニック 院長

「歯科の専門性から歯科の在り方を考える –(一社)日本歯科専門医機構創設の意義と今後の展望 – 」  今井 裕 先生 (一社)日本歯科専門医機構 理事長 獨協医科大学名誉教授・特任教授

市民公開講座 「私達と SDGs(エスディージーズ) -特にジェンダー平等について」 名取 はわ先生

「多様性を活かす専門分野における歯科医師の育成」  柳井 智恵先生 日本歯科大学附属病院 口腔インプラント診療科 教授

近年、多様性のある働き方や多様な属性を持った人材が活躍できるような支援体制など、医療分野のダイバーシティが推進されています。それとともに、プロフェッショナル オートノミ-の診療概念に基づき、患者から信頼される専門医療を提供できる医師の育成は重要と考えられています。 歯科分野においても多様性と専門性が求められています。男女共同参画の社会を実現するためには、女性歯科医師が継続的かつ自律的にキャリアを形成し、優秀な人材が活躍できるための環境の構築、多様性を活かす且つ専門性を維持するための施策が重要な課題と考えます。 本講演では、演者の専門であります口腔外科およびインプラント分野における歯科医師の育成や女性医療従事者への支援活動などについて、国内外での様々な取り組みをお話しいたします。




「ガラスの天井か?自由の翼か? 」  美 美穂子先生 医療法人尭舜会 MA デンタルクリニック 院長

“ダイバーシティ”という言葉を初めて身近に感じたのは 2004 年から2年間、米国ミシガン大学に留学していた折だった。伝わらない英語でようやっとコミュニケーショ ンをとっていた時、ダイバーシティプログラム、ロトという単語が聞こえてきて、“グリーンカードがくじ引きで もらえる”と言っている。私のつたない語学力はどこまでいい加減なんだろうと...。しかし、それは本当だった。 そこからダイバーシティという言葉の意味を考えるようになった。 その言葉が日本でも使われるようになって、一部では 常識的な用語になりつつあるようだが講演となると、理想論を語る総論に拍手するものの、ひとり一人の現実、 各論はそうはならないというギャップに直面することが多い。しかも、ダイバーシティは言葉通り多様性なのだが、 こうやって女性の講演者を並べられると、私たちはその中のジェンダー平等の話をすべきなのか?と忖度せざるを得ない。 そんなとりとめもないことを考えつつ私の経験してき たことはダイバーシティなのか?キャリアはガラスの天井に当たったのか?いや私はいつも単に、自由の翼で羽ばたいていたかっただけという、回想録をお話して後半の座談会につなげられればと思います。