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第6回定例会盛況に開催.WDAIはデジタル新時代へ!


WDAI第6回定例会2019.1.27.

WDAI第6回定例会が,2019年1月27日(日),ストローマンジャパン東京セミナールームにて盛況に開催されました.多くのご参加をいただき,誠に有難う御座いました.最後まで満席のまま,皆様と共に1日を通して学んだデジタル歯学の最前線は,驚きと感動がいっぱいで,お帰りになるころには,“脱アナログ”希望の方が,きっと多くいらっしゃった事と思います.

テーマは ”デジタル新時代” . IoT技術革新の波を受けて歯科臨床とデジタルの可能性,目を見張る様な新しい治療法や応用を,メインスピーカーの田中譲治先生,会員からDH.田内友貴先生,Tec.茂木幸子先生,Dr.徳江藍先生,教育講演はDr.吉野綾先生,DH.山口千緒里先生から多角的に貴重なご講演を頂き,職種の枠を超えて多く学ぶ機会を得ることができました.本当に有難うご座いました.そしてWDAI会長,副会長,理事の先生方の惜しみないサポート,ストローマンジャパンの協力をいただき,活気に満ち溢れた定例会となりました事を,この場を借りて御礼申し上げます.

平成最後の定例会は,皆様の“デジタル新時代”の扉を開けるきっかけになりましたでしょうか?いよいよ新元号,新時代が始まります.これからのWDAIの益々の発展と,次回第7回定例会(7月7日開催)の成功を祈念申し上げ,第6回定例会のご報告とさせて頂きます.

第6回定例会実行委員長 小林真理子 (汐田総合病院 歯科・口腔外科)

.............以下開催報告..............

第一部.会員発表.

・田内友貴先生(銀座UCデンタルインプラントセンター/ DH) 「インプラント治療にデジタル活用を~歯科衛生士が必要とされる知識~」 トップバッターは田内先生から,CTデータの読影を通して,ドクターが歯科衛生士に求める治療準備,機材出しを推測しアシスタントワークへつなげる.そしてメインテナンス活用までを含めた,非常に効果的で実践的なデジタル応用をご説明いただきました.また,災害復興へのチャリティー活動をされるなど,意識高い慈善事業は話題を集めました.

・茂木幸子先生(デンタルアクト/Tec.)

「デジタル歯科技工と女性の働き方」

アナログからデジタルへの技工所変遷をお話し頂きました.20年前の粉塵にまみれたラボラトリーは,現在ではまるでオフィスレディーが行き交う様な,何台ものPC(CAD用)や切削機が整然と並ぶ,リフレッシュされた作業環境に変わっていました.新しいラボのワークスタイルに,皆様も驚かれた事と思います.

・徳江藍先生(鶴見大学歯学部有床義歯補綴学講座/Dr.)

「CAD/CAM技術を用いた有床義歯の製作」 会員発表のトリは徳江先生より,総義歯ケース,IODケースでのデジタルワークフローを供覧いただきました.また印象採得,ゴシックアーチ,咬合採得にDENTCAシステムを利用し,ピエゾグラフィーテクニックでデンチャースペースを採得するなど,興味深い技術を紹介.レジンブロックからミリングされるデンチャーの精度と,その薄さや強度については,多くの関心を寄せていました.

第二部.教育講演.

吉野綾先生(福岡大学医学部歯科口腔外科学講座/Dr.) 「あらためておさえておきたい“口腔外科の基本”と医学部歯科口腔外科におけるインプラント治療について」 吉野先生からは“止血ってなんでしょう?” という一番身近で一番おさえておくべきポイントを,メカニズムから抗血栓薬の種類にまで着目し,わかりやすく明瞭かつ簡潔に解説頂きました.さらに先生のキュートな声と対照的な,全頚部郭清,下顎骨区域切除,大胸筋皮弁,下顎再建用プレート再建,CAS(Computer-Assisted Surgery)を用いた広範囲顎骨支持型装置による咬合再建症例といった口腔外科ならではの大きなケースを拝見し,会場からは感嘆の声が聞こえました.

第三部.特別講演

田中譲治先生(一般社団法人 日本インプラント臨床研究会CISJ 会長・施設長) 「口腔内スキャナー(IOS)時代の到来」 本日のメイン,特別講演は田中譲治先生から,IOSの有用性と可能性についてご講演いただきました.石膏模型での補綴装置と歪みのないモデルレスでの補綴装置の違い,IOSでの咬合採得の勘所,CT—DICOMデータとSTLデータの重ね合わせ,インプラント手術時の口腔内スキャン,在宅の現場でのコピーデンチャーへの応用と可能性についてなど,実際の症例を多く供覧いただくとともに,IOSを用いることのメリットを,惜しみなくご教授いただきました.デジタルの魅力が溢れる講演であり,すぐにでもIOSを使ってみたい衝動にかられた方も,たくさんいたのではないかと思います.

第四部.教育講演

山口千緒里先生(ブローネマルク・オッセオインテグレーション・センター/DH)

「インプラント療法適応患者の長期安定使用に必要なこと(歯科衛生士の視点から)」 山口先生からは,長期安定に感染の防止と力のコントロール,そのための補綴形態を中心にご講演頂きました.フレーム破折やたわみによる炎症.清掃性を高める補綴形態への修正.「わたし箱入りなので…」と仰る最もオーソドックスでエレガントな術式は,レジェンド小宮山彌太郎先生のオフィスで行われる術式であり,会場の注目を集めました.そして通院困難になっても,在宅での口腔ケアを行いながら,長期的予後を実現している事を,お示し頂きました.また田中先生の講演を受け,山口先生がIOSに大きな興味をもたれる様子に,これからの新時代を確信された方も多かったのではないでしょうか.

.......................

次回は,WDAI理事・山口絵美先生(東京国際クリニック/歯科)へ,実行委員長のバトンタッチを致します.第7回は7月7日開催,スリーセブンとご承知下さい.奮ってのご参加を,心よりお待ち申し上げます.皆様,また定例会でお会いいたしましょう!

WDAIイベントご紹介 WDAI公式サイト:www.wdai.jp

○WDAIベーシックコース2days 2019年3月9-10日(土日) ストローマンジャパン東京セミナールーム.会員¥30,000 (非会員¥45,000) 詳細; https://www.wdai.jp/basic-course

○WDAI第7回定例会 2019年7月7日(日)  ストローマンジャパン東京セミナールーム.参加無料(非会員は2回まで無料) お問合せお申込みWDAI事務局:info@wdai.jp TEL: 03-3527-3890

詳細お問合せ:WDAI事務局

TEL:03-3527-3890 FAX:03-3527-3889 E-mail:info@wdai.jp

【WDAI 6thRegular Meeting】

Date: Sunday, 27 January 2019, 10:00 to 16:30

Venue: Straumann Japan Tokyo seminar room

Subject: “The new digital era”

Executive Committee Chairman: Dr. Mariko Kobayashi (WDAI Director, Ushioda General Hospital)

Special Lecturer: Dr. George Tanaka (ITI fellow) “Arrival of the era of intraoral scanners in dentistry”

Member Presentation: DH. Yuki Tauchi (Ginza UC Dental) “Digital basic application in clinical Implant dentistry” Tec. Sachiko Motegi (Dental Act) “My experience as a woman in digital dental lab” Dr. Ai Tokue (Tsurumi Univ.) “Removable denture construction using CAD/CAM”

Education lecture: Dr. Aya Yoshino (WDAI Director, Fukuoka Univ.) “Basic precautions for dental implant treatment Case presentation” DH.Chiori Yamaguchi (Branemark Osseointegration Center Tokyo) “What is necessary for long-term stability of dental implants in patients from the viewpoint of dental hygienist”

Language: Japanese


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